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インスタレーション・アート展 「珠姫の物語」レポート

2021.04.26

 

金沢21世紀美術館 シアター21で4月8日(木)から11日(日)の4日間開催していた
インスタレーション・アート展「珠姫の物語」のイベントレポートです。

 

 

「珠姫」って聞くと金沢の人なら百万石まつりのパレードで一般市民の公募で選ばれる小さなお姫様
とゆう印象が強いのではないでしょうか?
もともと百万石パレードは、徳川家康の内孫である珠姫が前田利常と結納して江戸から金沢に入った様子だそうだ。

 

わずか3歳で前田家に嫁いだ「珠姫」。

3歳で親元を離れ見知らぬ場所での生活を強いられ、徳川家と前田家の関係を友好にする事を目的に
金沢にやってきた「珠姫」の心情を言葉や写真・映像・音・オブジェで表現し、
会場に流されていた映像のロケ地は、「珠姫のお寺」として有名な天徳院であったり、
写真撮影に使われている和傘や仮面も石川の伝統文化にもとにセレクトしてあり
インスタレーション・アートとゆう形での展示になっていた。

14歳で最初の子供を産んで、23歳までに三男五女を儲けたと言われており
(ものすごいペースで産んだので妾の子もカウントされているのでは?との見解もあり)
24歳で病死していった事や「珠姫」がその時に遊び道具として持って来た手毬が
加賀手毬として現代に残っていたり
「珠姫」が輿入れした際に、金沢の菓子屋の樫田吉蔵(きちぞう)により作られたのが
五色生菓子のはじめとされているなど、
地元に人でも知らない「珠姫」の事をテーマにしてたので興味深い展示になっていた。

 

 

 

展示の入口には、卯辰山から切り出された竹を使ったアーチが
タイムトンネルみたいに「珠姫」がいた江戸時代へと誘うようでした。

 

 

会場は白い大きな布が高い場所から下げられていて、その間を提灯が展示され
展示の時系列を印象させる演出は広い会場を見せたいポイントに集中させる効果もあって
全体的にインパクトがあって良かったです。

メインの展示は「珠姫」の心情を文書と写真で表現したフォトボックスがずらりと並ぶ。
奥には手毬をイメージした竹鞠が吊り下げられ
そのバックには映像が流されていて、竹鞠にも映像が映ったり、
逆に竹鞠の影がスクリーンに映されていたりして立体的な表現になっていて面白い表現でした。

ひとつひとつのクオリティが高くトータル的にストーリー仕立てになっていて
会場の雰囲気にハマった人は、1時間も会場にいた人もいるほどの演出でした。

 

ミラーボールの光の演出も会場のいいアクセントになっています。

 

 

今回の展示の目玉としてはAR(拡張現実)も同時展示。
展示と言ってもARなので実際の三次元には存在してなくて
スマートフォンなどの画面の中で存在する そんな拡張現実の世界。

QRコードを読み込みインスタグラムフィルターを使って楽しむ。
ある一定のターゲットをカメラで読み込む事で
下の写真のようにデバイスの中で拡張現実のCGアニメーションが動き出す。

そんな仕掛けもあり、見に来てくれたお客さんもスタッフに仕方を教わり
現実と仮想の空間をゲーム感覚で楽しんでいました。

現実の世界も一緒に映り込んでいて、とても面白い空間になっていた。

 

下の写真はARが起動していない状態の写真です。

 

ARアプリは他にもあって、顔認証で作品写真に使われていた
「珠姫」の仮面が自分の顔に装着するアプリや
顔を動かす事で画面のカーソルを動かして
上から落ちてくるアイテムをゲットするARアプリなどもあって
子供から大人まで遊べる楽しいゲームもあったりして
アナログとデジタルの融合が近代らしいアート表現でした。

 

↑ 顔認証で誰でも珠姫になれるARアプリ。

↑  顔を動かして籠に上から落ちてくる「珠姫」の嫁入り道具を集めるゲームアプリ。
手毬をゲットすると自分の顔が歌舞伎調に変化する。

 

動画で見せられないのが残念だけど、意外とハマる。笑

 

ARの制作は東京のクリエーターが参加したり、地元のクリエーターが多く参加しており
古い伝統や文化と新しいデジタル技術を融合した新しい企画のアートイベントでした。

 

 

主催:kanazaWAZA研究所、文化創造プロジェクト実行委員会

助成:いしかわ県民文化振興基金

後援:金沢市、金沢市教育委員会、(公益)金沢市芸術創造財団、北国新聞社、テレビ金沢、エフエム石川

SPECIAL THANKS : 制作協力

加賀手毬 / 毬屋、金沢和傘 / 松田和傘店、加賀友禅作家 / 森田耕三、輪島の漆 / YUKAKU、切り絵作家 / 坂下奈美、書作家 / tae awakura、つまみ細工 / 万象裕美、染色作家 / 井上藍、モデル / 木鳩、JJ Rohita、Maria、Miki Rabbi、ビデオグラファー / makersKENT、フォトグラファー / hidekingraphy、ヘアメイク・着物 / YURIE、着物 / アンティークキモノ装姫SO-KI、建築金物 / アールテクノ(株)、デザイン / 谷田和希、歴史考証 / 安藤竜、曲 / Hideyo Blackmoon、KANNARI、琴奏者 / 北村雅恋、AR / KAKU_MA、SUKESANPARK、空間演出/徳木宣伝、SYNCA DESIGN UNIT、翻訳/小堀拓磨、中森寧々、濵田眞子、富田瞬伍、能谷千夏、樋口優輝、山中華音、山野広貴

総合プロデュース/澤田 雅美