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木についてvol.02「無垢フローリング」

2019.10.07

前回に続き木についてです。
今回はもっともな身近な床材「フローリング」の種類についてです。

フローリングの「王道」。無垢フローリング。

現在、様々な製法のフローリングがありますが、昔からフローリングといえば無垢フローリングです。
その魅力はやはり中身まで本物である「無垢」ということです。

どうせ貼ったら分からないと思う方もいらっしゃるでしょうが、なぜだか無垢にしか出せない量感が生まれます。
そして無垢の魅力は見た目だけではありません。
中まで本物の木なので例え表面が傷ついても、中身が本物なので磨けば修復できます。
凹んだ場合も水と布とアイロンで元に戻すことが出来ます。
修復方法についてはまた機会があれば書かせていただきます。

無垢フローリングの種類1「サイズ」

無垢フローリングの幅にも様々なものがあります。
最も一般的な幅は75〜90mm幅です。
最近は幅広なものが人気があり120mm幅のフローリングが多く流通しています。
広い幅のものがあれば幅が狭いフローリングもあります。

上の画像は幅の違うチークの無垢フローリングを3つ並べたものです。
同じチークの無垢のフローリングでも幅の違いで大きく印象が変わります。
幅が狭いほうがクラシックな印象になり、広いほうがカジュアルな印象になります。

こちらは60mm幅の無垢フローリングを貼ったお部屋になります。
あまり見ない幅で通好みと言えるかもしれません。
品がありながらも一味違うお部屋になります。
幅が狭いほうが貼るときに手間が多いため職人さんが貼る費用も変わる場合があります。


こちらのお部屋に貼られているのは120mm幅の無垢フローリングです。
60mm幅と比べるとカジュアルな印象です。
木種によっては150幅や180幅の幅広のものもあります。

無垢フローリングの種類2「塗装」

フローリングに施された塗装によって印象もメンテナンス方法も変わります。
フローリングになぜ塗装するのかと言えば傷や汚れから守るためです。

左から無塗装、ウレタン塗装、自然オイルのフローリングになります。
まず無塗装ですが、自分でワックスやオイルを塗りたいという方にオススメです。
また木の素地の表情を味わいたいという方には無塗装のままでも楽しめます。
注意としては汚れがつきやすいという点とスリッパを室内で吐く方にはオススメできません。
日本では昔から室内で裸足で過ごす人が多く、足の油分がフローリングに潤いを補給することがメンテナンスになってました。
しかし人の足裏より硬いスリッパと無塗装のフローリングは相性が悪く、表面が乾燥した上でササクレができる可能性があります。
現在、最も普及しているのがウレタン塗装を施したフローリングです。
その特徴は表面が硬く平滑なためメンテナンスが不要で汚れや傷にも強い点です。
経年劣化が少ないところも特注です。
ただ塗装が磨耗し削れたときに自分で再塗装するのは困難です。
木目の表情が弱まり人工的になるのも覚えておきたいです。
最後は自然オイルですが、こちらは無垢フローリングと手間暇かけて付き合いたい方にオススメで木目に色気が増します。
フローリングの表面が乾いてきたら定期的に再塗装する必要があります。
傷がついた時は修復も可能です。
自然由来のワックスもオススメです。

ちょっと値は張りますが無垢フローリングとは半永久的に暮らせます。
あなたも無垢フローリングと暮らしてみてはいかがでしょうか?