AI OZAWA
2019.06.30
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2018.08.31
こちらベルギーは、もう夏が過ぎ去ってしまいました。
先月、ゲントフェスティバルに遭遇いたしました。このお祭りでは様々な ”ゲント” の在り方が凝縮し、それを汲み取り肌で感じられる内容となっています。市の中心部で繰り広げられるこの行事には市民、観光客と大勢の人々が訪れ、入り乱れ、騒ぎ立てます。
レストラン、ソウルフード、バー、カフェ、多くの飲食店がこの盛り上がりを見過ごす訳がなく、突貫工事で店先を拡張したウッドデッキのテラスがひしめき合い、極端に狭くなった道路からは不快と好奇心が同時に押し寄せてきます。
配慮された沢山の簡易トイレからはとてもスリリングなニホヒが鼻をくすぐり、乾きを潤す給水所や噴水などのハイドレイトは大衆浴場と化し、フレッセンアップしておられる皆さんの苦痛とも喜びとも言える喜怒哀楽が混ざり合ったその表情は、人間としての原始的感覚を染色体の芯からくすぐりたてます。
至る所に設置された特設ステージではあらゆるジャンルのライブショウやパフォーマンス、夜にはDJが各広場で縄張り争いかのようにサウンドマンとして意地とプライドで一体感をつくりあげ、ゲント一帯がとてもルードな不夜城と化します。
そして何と、このアクティビティが10日間、昼夜問わずブッ通しで行われるわけです。石川県きってのお祭り男このフジタも一日で満腹となってしまいました。さすがにコレは奇祭と言わざるをえません。
毎週金曜日に新鮮な魚介類が届くこの金曜日市場もスキャンダラスなアトラクションや小児用ポップアップストアが突如としてあらわれ、楽しみにしていた海の幸もおあずけとなってしまいました。
文化、気質、その徹底した意識が具現化するこのノンストップミックス。皆さんも機会があれば是非。
それでは。